株式会社HQTS検品会社のブログ 2015/11

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中国での生き残り策とは?

投稿日時:2015/11/25(水) 16:09

先日あるお得意先に、「中国での生き残り策とは?」という相談を受けました。それに対する返信を皆様にも共有したいと存じますが。中国での委託生産を今後どう考えるか、東南アジア、西南アジア地域への移転と比べてどう考えるか、というこの問題は弊社にとっても課題の一つです。以下は返事内容です。

委託生産先としてのベストな国、または地域はどこかという問題は、単にデータだけの比較では正解はないと思います。
 
中国の変化はご承知通りですが、東南アジア、西南アジア各国も今まさに離陸上昇中でその変化は中国の上をいく勢いです。
 
中国の賃金上昇や、国力増強に伴う対日意識の変化もあって、CHINA+1ということが喧伝され、それまでのタイ、インドネシア、ベトナムだけでなく、カンボジア、ミャンマー、バングラといった国への生産移転は、マスコミを見る限り雪崩を打つ勢いのように見えます。
 
中国でも、同じように銀行はこれら地域への進出にあたって融資を組んで勧めています。
 
こうした流れは一見正当な根据があるようにも見えますが、単に、金融機関の融資案件の売込みだったり、
 
大手商社の新しい商売の開拓だったりしてなりません。
 
当初商社頼みだった対中貿易取引も、すでに10年、20年以前から中小の商社、メーカー、さらには小売りまでも直取引をするのに何ら問題のないインフラが整っています。例えば、言葉の問題や、オーダーロット、外貨の輸送の問題です。
 
およそ対日貿易をしようというメーカーはほとんどすべて日本語を抱えるスタッフを複数抱えていると思いますが、
 
東南アジアへ行くとそういうわけにもいきません。選択の余地もなく、大手商社から進められるメーカーなど選択肢が限られてしまいます。
 
こうしたことはすでにご経験済みかと思うので、あえてお話しすることでもなくご承知のことかもしれません。
 
何よりも、長い取引経験のある中国企業は、これでも日本企業の要求レベルをそれなりに承知していることは事実です。
 
あらためて、中国での取引の苦労を一からやっていくのは結構つらいと思います。
 
そしておそらくやっとスムーズに取引ができるころには、人件費も追い付いてしまうのではないでしょうか。
 
目先の2-3年はコストメリットを享受できるかもしれませんが、それには対中取引の初期のような苦労は欠かせません。
 
いま進出している日系企業や、中国系企業と取引する手はありますが、どうでしょうか。
 
弊社が主に中国での業務を主体にしているからではなく、わたし自身が御社のような立場にあるとすれば、
 
直貿易先としては中国での新規取引先開拓をめざします。生産管理を考えると東南アジアは商社経由にするほうが無難です。
 
では中国でのサバイバルはどうするのかという本題ですが、現状弊社のお取引先からのお話を聞く限り、
 
皆さまの悩みはおおよそ次のように集約できると思います。
 
1. コスト上昇
 
2. 品質問題(相変わらず不良品が一定数あって減らない)
 
3. 生産管理(納期が不安定、急がせると品質問題が出てくる)
 
実はこれらは中国に限ったことではなく、物づくりにおいては必ずついて回る問題です。
 
すべてとは申しませんが、これらの問題解決の大きなポイントは情報交換の頻度です。
 
言葉や時差の問題からして、中国はその点は解決可能と思うのです。
 
御社が工程管理をどのように行っていらっしゃるのか承知しないまま申し上げるのは大変失礼ですが、
 
発注した後は工場任せ、貿易公司まかせということでは、いくら慣れた中国での取引とはいえやはり満足できる結果は難しいと思います。
 
情報交換の頻度をどのように行うかは、中国であれば大手商社とは負けることなく可能と思います。
 
取引金額はその会社にとって優先順位をつけるのにもちろん重要な指標ですが、
 
ご存知のように、必ずそればかりでもなく、やはり人のつながりのようなことは重要です。
 
そうしたつながりが持てるような、日頃の情報交換、交流をどのように持つかというのは、大手商社などのように一部門の一担当者と競争するのになんら不利はないと思います。
 
結局あまり参考にはならない、大したこともない話を長々と書き込んで申し訳ございません。
 
お手伝いができることがございましたら、何なりとお気軽にご相談いただけますでしょうか。
 
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。